mayukiと申します。
お世話になります。
さて、今回のエントリーでは「ボードゲームとおやつの関係」について、若干の所見を述べさせて頂きたいと思う。
ボードゲームあるある:差し入れがめっちゃ余る
基本的にゲーム会を開催する時って、皆が何がしかの差し入れを持ち寄るために、飲料や食料が余りがちとなる。
どうすんだこのカントリーマァムの山!とか、別に脱水症状起きてねえよ!的なドリンク類の本数とか、誰か一人が正気を取り戻してマトモな頭で号令をかければこんな事にはならない筈なのに、良い大人が揃いも揃ってバカみたいにアレやコレやを持ってくるから、大概は大変な事になっている。
しかも「手が汚れないようなもの」とか「なるべく一口で食べきれるもの」とか、中途半端な気遣いを全員が発揮するもんだから、まあ差し入れの種類が被る被る。余る余る。
こんな状態で資源管理がキツいゲームやらバッティング系のゲームやらに血眼なんだから、何ともシュールというか、ここんとこもう少しボードゲームで培った経験や管理能力が生かされても良いのではないか、と常々思っていた。
このエントリーは、山と積まれ冒涜された差し入れおやつ達の、言わば怨嗟の声の代弁でもある。
根本的な問題は何か
まず言っておきたいのは、ゲーム会=パーティではない、という事である。
皆はゲームをするために集まるのであって、大量のおやつに囲まれキャッキャウフフするために集まっているのではない。
ゲーム会は即ち大人の喧嘩場だ。ファイトクラブである。
仕事や家庭に疲れ、人生にメタメタにやられ、うちひしがれた大人達がその間隙を縫ってどうにか捻出した時間をもって、自らの勇気と知恵を頼りにインファイトの殴り合いをする。それがゲーム会ってもんだ。
ポッキーやらシルベーヌやらなっちゃんオレンジやらに囲まれていては、どう考えても殴る雰囲気になれないではないか。
アホ面で「こんばんはー」つって両手にコンビニ袋を下げた姿で登場した瞬間カタンの島タイルが手裏剣の如く飛んでくる、そういった殺伐さがゲーム会には必要だし、今の日本人はそこまでされないと飽食の時代である事に気付けない。
これは非常に嘆かわしい事である。
とは言え、口寂しい
勘違いしないで頂きたいのは、何も差し入れを全否定しているわけではない、という事である。
ゲームというのは頭を使う。そして人間は、本気で思考すると腹が減る。
あと適度に何かを噛む事でボケ防止にもなるってミヤネ屋でやってた。
他人が長考している間に何かを一口つまむ事は、もしかすると自分の次の一手に良い影響をもたらすかもしれない。
だが、そこでチョコレートや大福や煎餅に手を伸ばすのは、喧嘩の最中の大人がする事ではない。
全てのボードゲーマーよ、ハードボイルドたれ。
我々が口にするのに相応しいおやつというものが、この世にはちゃんと存在するのだ。
正確なルーリングにこだわり、快適なプレイ環境にこだわり、そして次にこだわるのは、そう、おやつである。
前置きが長くなった。
ここからは、よく訓練されたボードゲーマーに相応しいおやつというものをいくつか紹介していきたいと思う。
1.ビーフジャーキー
形勢は不利であったが、思考に思考を重ねた結果、あなたは非常に薄い勝利への道筋を見出す。
瞬間、あなたがおもむろに囓るのは、肉厚なビーフジャーキーに他ならない。
周りに気付かれないぐらい小さくニヒルな笑いを漏らしながら食べるとより一層好ましい。
古くからビーフジャーキーはハードボイルドなボードゲーマーのおやつとして親しまれ、腹持ちも最高である。
あと、よく噛み締める必要があるために顎を動かすからボケ防止にも良いってミヤネ屋でやってた。
注意して欲しいのは、ここで間違ってもセブンプレミアムとかの柔らかい系ビーフジャーキーを食してはいけないという事。
コストコで一山いくらで売っている岩みたいな無骨なジャーキーのみが、ボードゲーマーに相応しいのである。
2.ローストアーモンド
「今日何持ってきたの」
「ローストアーモンドぐらいしか無くて」
うーん、シャレオツ!俺が女子ならその瞬間カルカソンヌの道で「スキ」って作るね!
ローストアーモンドは古来よりドイツで親しまれているおやつであるからして、当然ボードゲームに良く合う。
色合い的にも落ち着いていてボードゲームの雰囲気に良く合うし、なんかもう、やっぱりすごい合うと思うんだ。
香ばしく炒られたローストアーモンドを囓りながらプレイすれば、クッソダサいコンポーネントのゲームだってどこか風格を帯びたものに見えるはずだ。知らんけど。
3.グミ(ハリボー社のやつ)
グミが婦女子のものである時代は終わった。
ガッチガチに固いハード系のグミをポケットにしのばせておく事は、最早我々紳士の嗜みであると言っても過言では無いだろう。
特にハリボー社(ドイツの会社です!)のハードグミは、その辺の消しゴムなんか比較にならないぐらいの弾力性を備えているため、思考をリフレッシュするのに、もしくは辛酸舐めターンの怒りを誤魔化すために、あるいはポーカーフェイスを装うために、やっぱり一人二袋ぐらいがマストなんじゃないかなって。
あのどこかムカつく熊の造形も良い。周りの連中がボンクラなら、プエルトリコの出荷時にそっと混ぜればそれだけで1VPだ。
4.ポテトチップス(カルビー限定)
俺はポテトチップスが好きだし、多分ポテトチップスも俺の事が好きだ。
手っ取り早くカロリーが摂取でき、腹持ちもそこそこ良く、パリパリとした食感は耳に心地良い。
ゲーマー的な視点で言えば、あのジャンキーな感じに調味された塩化ナトリウムを摂取する事でドーパミンがあふれ出し、神の一手に近付ける可能性がより高まる。
手が汚れる?おいおい、ゲーム会にマイ箸を持参していないのかい?
マイ箸とマイ箸置きを持参するのはゲーマーの新しい常識だし、これからのトレンドになるだろう事は周知の事実だ。
終わりに
以上、ボードゲームに相応しく、かつ大人のこだわりが垣間見えるおやつを紹介させてもらった。
定番のおやつを差し入れるのも良いが、ちょっとだけこだわってみるとメンバーに喜ばれ、その後の交渉にも良い材料となるかもしれない。
皆様のボードゲームライフが良きおやつとともにあらん事を。